日本アトピー協会は、アトピー性皮膚炎およびアレルギー諸疾患に対して、安心と安全、そして快適と向上を目指す人々の暖かい誠意に基づき組織された団体です。

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アトピーの治療

環境的要素

明治・大正時代にはなかったとされるアトピー性皮膚炎が近年、急増した原因は、環境汚染などによるもので、化学物質の氾濫や食生活の多様化、生活習慣の激変などに体の仕組みが対応できず不都合なひずみが現れたものという見解が大勢です。
なかでも排ガスによる大気汚染と揮発性有機化学物質の拡散、残留農薬や食品添加物の体内蓄積などは昭和35年頃を境に急激に問題化し、もはや自然浄化が期待できないレベルに達しています。

環境要素はアトピー性皮膚炎に大きく影響します

アトピー性皮膚炎を含めてアレルギー諸疾患においては環境要素がとても大きく影響を及ぼしています。
アトピーに悪いことは遠ざけ、また行なわないことが大切です。
なお食物アレルギー(摂取要因)への取り組みに関しては、必ず担当医師の指導のもと行って下さい。現在は出来るだけ除去品目を増やさない取組となっていますが、独自の判断はアナフィラキシー(劇症アレルギー)発症の危険性もあり非常に危険です。

衣・食・住・・・触れる・食べる・吸うものからの影響

■肌に触れるモノからの影響「接触要因」
衣服(主として肌着)、繊維助剤(紡績助剤、染料、柔軟剤、漂白剤)、寝具類、残留洗剤、化粧品、石鹸、シャンプー等、アクセサリーなど

■食べるモノからの影響「摂取要因」
タンパク質、脂質、糖質、繊維質、ミネラル、水、食品添加物、残留農薬、医薬品、健康食品など

■呼吸で吸うモノからの影響「吸引要因」
カビの胞子、ダニの屍骸など、動物の分泌物の飛沫、花粉、揮発性有機化合物(VOC)、ばい煙、砂塵など

接触要因=接触アレルゲン

接触アレルギーは昔は「ウルシかぶれ」や「ヨダレかぶれ」「化粧品かぶれ」など「かぶれ」という表現が使われていました。接触要因はとくにアトピー性皮膚炎に顕著ですが寝具などは喘息の方に大きな影響を与えます。

繊維製品
着るものからの影響はやはり肌着が多く、アパレル関係(肌着以外の衣服)からの影響は通気性や保温性以外は少ないようです。ただ素材面で着ている過程でできる繊維屑などが吸引アレルゲンとなる場合もありますので肌着と同様に気をつけてください。
一般的に綿と絹が無難とされていますが絹アレルギーもあり、さらにオーガニックコットンの場合も糸につむぐときや織物に織るとき必ず機械を通します。
機械に通りやすくしたり、機械自体を動かすために紡績助剤という薬剤や油を使います。機械を通る場合は必ず繊維製品を汚します。
繊維製品は織られた後、染色後のソーピング(精錬)によって染料や紡績助剤や機械油を除去しますが、消費者の手に届くまで一般的な「洗う」という工程はありません。また草木染めが必ずしも安全ではなく自然物でも化学変化します。草にかぶれることもあり自然イコール安全ということにはなりません。 また草木染めの天然染料は、色落ちしやすいため固着剤(定着液)で色止めすることが多く、この薬剤に安全性の高いものが少ないようです。

新しい肌着を着るときは次の点を注意してください

  • 縫い目が擦れることはないか、できれば縫い目は外側にあるものを選んでください。
  • 織りネームや洗濯表示、品質表示は切り取ってください。
  • 着る前に必ず一度洗ってください。(先程のソーピング不足などで、薬剤による接触性皮膚炎の発症例が報告されています)
  • 袋詰めされているワイシャツなども同様に洗濯して下さい。クリーニング上りがダメな方もおられます。またワイシャツは特に首回りの糊付け仕上げが悪影響を与えます。
  • 白地の場合は漂白剤の有無を確認し、漂白剤を含んでいないものを選んでください。
     

残留洗剤
着るものからの影響で注意しなければいけないのは残留洗剤です。これは意外に盲点となっていて気にする方が少ないようです。
「真っ白に仕上がる」「気持ちよく汚れが落ちる」の裏側に隠された少し厄介な物質の影響が無視できません。
台所洗剤やシャンプーなどは「石けん」に比べて洗浄力が優れ、暮らしに欠かすことのできない便利なものとなっています。
その反面、伝えられていない危険性もあり使用量が莫大なことから使う人だけでなく環境への負荷も大きく、使用には慎重になってください。合成洗剤は「界面活性剤」と「助剤」で構成されています。

界面活性とは

「界面」とは気体、及び液体、固体が互いに接する境界面を指す物理化学の用語で界面活性剤はこの界面の種類を変える効果の大きい物質をいいます。
馴染まないものを馴染ませる働きがあり、洗剤の中でのその働きは「洗剤で物を洗う」という過程の中で水にぬれにくいプラスチックの食器をぬれやすくさせ、また繊維束の中に水をしみ込ませる働きをし、さらに油分と水分を混ざり合わせて汚れをはぎ取って洗いやすくするためのものです。
界面活性剤の主な働きは次の通りです。

界面を変える 水の表面張力を低下させ洗剤がつるつるのモノの表面に取り付きやすくし、また繊維束の隙間にしみ込みやすくします。
湿潤、浸透の作用 化学繊維やプラスチックなど水をはじくようなモノでも水にぬれるようにします。
乳化作用 油と水のように混じり合わない2つの液体を混ぜ合わせ、乳化状態にします。したがって頭髪の油汚れや食器の油汚れを水中に拡散し洗い流せる状態にします。なお乳化の目的で使用される界面活性剤を乳化剤と呼び食品業界でも使われています。
分散、懸濁作用 乳化した油どうしが再結合しないようにし、細かい粒子にしてそのまま分散させておくはたらきです。安定剤と呼び、これも食品業界で使われます。
起泡、消泡 「泡」は界面活性剤の水溶液と空気の界面に生ずる現象です。気泡力で泡を作ることもでき、逆に種類の違う界面活性剤を加えてその泡を消失させることもできます。泡ができるときにモノに付着した汚れの幾分かをはぎ取ります。しかし泡立ちが良いから汚れがよく落ちるというのではありません。
可溶化作用 水と油に界面活性剤を加えて混合する場合、条件によっては透明な溶液を作ることができます。この現象を「可溶化」と呼んでいます。
殺菌作用 界面活性剤のなかには殺菌力、殺精子力を持つものがあります。河川に廃棄した場合に問題となります。
吸着作用 油性の物質を他の物質から引き離す働きをすることもあります。

このように界面活性剤は「洗う」という過程の中でとても便利な作用をしてくれます。便利な反面、その使用量も莫大なため環境への影響も大きいことは否めません。また界面活性剤が内分泌攪乱物質(環境ホルモン)とする情報も存在します。過去に非イオン界面活性剤の一種オクチルフェノールエトキシレート(OPE、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル)やアルキルフェノールエトキシレート(APE、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル)は、生分解の過程でオクチルフェノールやアルキルフェノールに変化した物質に内分泌攪乱性が認められています。現在は各国で他の界面活性剤で補おうとする技術開発が進んでおり、一般家庭用の洗剤等での使用はほとんど無く、主に繊維工業、金属加工業など産業用として使用されています。
EUではREACH規制により使用が禁止されていますが、EU圏外の地域ではその規制は及びません。

石けんも一種の界面活性剤ですが環境への影響は合成洗剤に比べて小さく、人への影響も少ないとされる情報が多いのですが、
石鹸は水道水と反応して石鹸カスを発生させます。純石鹸の場合、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムを成分としているため生分解性が良く環境負荷が小さいとされていますが、有機物が分解するためには大量の酸素が必要となり、河川や湖に影響がでるとされています。
しかし、先程の界面活性剤や石鹸による汚水は、現在下水処理場に回収される配管が全国的に完備されており、一部地域を除き直接河川や湖に流れ込むということは考えにくく、ネットを賑わす界面活性剤VS石けんの環境負荷問題は、少し時代遅れなのかもしれません。
因みに下水処理場での界面活性剤除去率は、LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)で99.5%除去。AE(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)で99.9%除去とされています。(東京都北多摩一号処理場 調査2001年1月 日本石鹸洗剤工業会)

界面活性剤の種類とその作用

界面活性剤には陰イオンタイプと陽イオンタイプがあります。陰イオン(アニオン)界面活性剤はマイナスの荷電側が親水基(水に馴染む)となるもので洗剤やシャンプーがこのタイプです。
陽イオン(カチオン)界面活性剤はプラスの荷電側が親水基となるもので洗浄力がなくリンスや衣類の柔軟仕上げや帯電防止剤に使われます。

陰イオン界面活性剤

■直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム=略称LAS(ラス)
石油が原料(アルキルベンゼン系)。皮膚障害をはじめとし人体に有害な場合もあります。現在はシャンプーや食器洗い洗剤など、直接皮膚に触れる商品への配合は少なくなってきていますが、洗濯洗剤にはコストの問題や洗浄力の関係もあって配合されている商品もあります。以下はLASよりも生分解性が良いとされよく使用されている界面活性剤です。様々な意見があり、界面活性剤は情報が錯そうしています。

・LAS=直鎖アルキルベンゼンスルホン酸および塩
・AO=N,N-ジメチルラウリルアミン=N-オキシド
・DAC=ビス水素化牛脂ジメチルアンモニウムクロライド
・AE=ポリオキシエチレンアルキルエーテル
・OPE=ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル
・NPE=ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル

PRTR法(化学物質排出移動量届出制度)によって、有害性の選定基準に基づき有害性があり環境を汚染している第1種指定化学物質を354種指定した内、上記6種類の合成洗剤成分が含まれています。

■アルキル硫酸エステルナトリウム=略称AS
石油・植物由来のアルコールを原料とし化学合成で高級アルコール化したものが基剤。高級と付くが品位の高級でなく炭素Cが多いということ。主にココナッツオイル(ヤシ油)を原料としているが硫酸基であることには変わりなくLASほどではないが環境汚染物質であり人体に有害なケースもあります。「ヤシの実洗剤」の類は天然原料を使っていても合成の界面活性剤には違いありません。
この他の硫酸基にはSAS=アルキルスルホン酸ナトリウムとAES=アルキルエーテル硫酸ナトリウム、などがあります。環境への影響力はやや低いようですがまったく安全というわけではありません。

■アルファスルホ脂肪酸エステル塩(SF)(α−SF)
高級脂肪酸のエステルを硫酸基化したもので高級とは炭素数が多い脂肪酸という意味で優れたという意味ではありません。硬度の高い水でも洗浄力を発揮し、水中微生物による分解(生分解)も容易で環境への影響も少ないとされています。

■ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(AES)
長い名前ですが合成アルコールを酸化エチレンに重合した作り方を示しているということです。溶解性がよくシャンプーをはじめ洗顔料などに使われます。

■アルファオレフィンスルホン酸塩(AOS)
硫酸基が付く界面活性剤の中では溶解性がよく、洗浄力とすすぎ性に優れ、洗浄後の衣類の風合いも良好です。皮膚への作用も穏やかです。

陽イオン界面活性剤

■ジアルキルジメチルアンモニウム塩
繊維に対して柔軟効果があり、また帯電防止効果に優れています。ヘアリンスにも使われていて肌への刺激性は比較的少ないとされています。

■アルキルトリメチルアンモニウム塩
主としてヘアリンスに使用、通常はイソプロパノール(アルコール様物質)やエチルアルコールに混合して使われ整髪料の中にも入っています。

■カチオンLQ
洗濯仕上げには使いませんがコマーシャルでお馴染みの髪をサラサラに、しなやかにするヘアトリートメントに使われます。正式名はエチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジエチルアンモニウムという長い名前です。毒性、皮膚刺激性は不明です。

助剤の種類とその作用

洗うための主剤の働きを補い洗いやすくするために酵素を加えたり、またお湯でなく水にも主剤が溶けやすく拡散させるために「薬品」を加えます。さらに洗ったあとの風合いや見栄えの良さを保つために柔軟材や漂白剤などの「薬剤」を加えます。
なくても良いものが多く洗剤やシャンプーとしての「商品価値」を高めるためにだけ入れているものもあって、そのために皮膚などに影響を与える危険性をはらんでいます。また助剤ではありませんが香料や着色料なども多くは化学物質で特に香料は皮膚だけでなく鼻粘膜の影響を与えます。助剤という名の不必要な「添加物」に注意を払ってください。

助剤

■水軟化剤(ゼオライト)
ゼオライトはアルミノけい酸塩という細かい砂のような物質で硬水を軟水にするために使われますが日本の水はもともと軟水ですから不必要なのですが、洗濯物の汗などの汚れにより洗浄力が落ちることを防ぐために配合されるようです。従来はリン酸塩類が使われ富栄養化を招くとされたのでケイ酸塩類にとって替わりました。
直径1ミクロン(1ミリメートルの千分の1)の微細なものですから乾燥すればどんな隙間にも入り込み、空気中に拡散すると呼吸器を害する可能性があります。下水処理施設が十分に完備されていますが、河川に流れ込むとセメントのように固まった水底では魚は住み着くことも産卵することもできなくなります。

■アルカリ剤(炭酸塩、けい酸塩)
強アルカリ性で洗浄補助剤として使用されています。腐食防止剤や湿気防止剤として兼用で使用されることもあります。皮膚や、また特に眼の粘膜に直接触れるとダメージを与えることもあり危険です。

■蛍光増白剤
繊維製品の汚れや黄ばみを白く見せるために用いられる染料の一種で、紫外線を含む光が当たると蛍光を発し、白く見えます。蛍光剤は発ガン物質とされていましたが、改良が進んだのか現在では発がん性は低いとされているようです。ただ繊維製品への使用は、「必要最小限の加工にとどめ、過剰加工にならないよう十分注意すること。」とされまた、乳幼児用の産着や肌着などには、「できる限り加工を避けること。」とされています。さらには「食品衛生法」では食品はもちろん、食器、紙コップ、台所用ふきん、紙ナプキン、包装材料などに使用が禁止されています。また「薬事法」では生理用品、紙おむつ、ちり紙、トイレットペーパーなどに、「日本薬局方」ではガーゼ、包帯、脱脂綿、マスクへの使用は認められていません。
さらに文具ではノート、便せん、封筒などへの使用がJIS規格では規制されています。安全性が確認されていないというところでしょうか。洗濯によって肌着やシャツに付着した蛍光剤は日光にさらされて分解すると黄ばみ、洗濯後の蛍光剤は排水となって汚泥や生物に付着します。

■酵素
衣類汚れの約10〜20%を占めるタンパク質汚れを分解洗浄するとされていますが、日本消費者連盟では、酵素の働きを有効にするには50〜60度以上のお湯に最低でも20分〜30分以上浸けておく必要があるとされています。通常の洗濯方法で洗濯時間に酵素が働き洗浄力が増すことは考えにくい部分があります。

アトピー、アレルギーの方に

  • 界面活性剤を含めて合成洗剤を構成する物質はタンパク質変性作用、皮膚障害、肝臓腎臓障害、催奇性、遺伝子損傷性(発ガン性と発ガン補助性)など人体に影響を与え、土壌や水質汚染による生態系の破壊、他の化学物質との複合汚染など多くの弊害が起こる可能性を含むものが多く、新たな改良もみられますがその安全性は、業界団体による場合が多く見られます。
  • Sと記号がつくスルホン基(硫酸基)の界面活性剤は特にタンパク質変成作用があり、また皮膚浸透性が強く、一度付着するとなかなか拭い去ることができません。
  • 洗濯用合成洗剤は肌着などに残留した場合、汗などにより溶出して皮膚に影響を与える可能性があります。よって長めのすすぎ洗濯を心がけて下さい。洗濯物に匂いが残っている場合は、残存していると考えて下さい。わざわざ匂いを付ける商品も不要です。
  • 台所用洗剤、洗濯用洗剤、柔軟剤、シャンプー、リンス、薬用ハンドソープ、ボディーソープ、お風呂用洗剤、トイレ用洗剤などは、アトピー、アレルギーの方には負担となる要因が多いため、成分表示を確認し使用は控え目、ゴム手袋が可能な場合は使用し、また掃除用洗剤などの使用は、換気も十分に行って下さい。

「石けん」について

石けんは特別にアトピー用とうたったものでなくても普通の石けんで十分、しかし香料のきつすぎるものは避けたほうが無難です。石けん一つが千円以上というのは考えものです。薬用石けんを使う場合は成分表示に気をつけてください。抗菌成分でアレルギーが出ることもあります。また石けんにはナトリウムを使う普通の石けんのほか「カリウム」を使った「カリ石けん」があり医療機関などで重宝されています。
固形でなく練り状か液状になっている石けんが多いようです。なお液状の場合は合成洗剤と見分けにくく成分表示を必ず確認してください。石けんとうたいながら半分以上が合成洗剤というものもあるようです。

化粧品
化粧品に関してはスキンケアの項を参照にしてください。ただ化粧品製造は小資本でも思ったより簡単に製造を依頼出来ます。必ずしも大企業独占ではありません。したがって「アトピービジネス」として化粧品が扱われるケースもあって気をつけたいところです。さらに大手は大手でパッケージや宣伝広告費に莫大な金額を投下します。
ちょっと名の売れたタレントさんを起用するだけで億のお金が動いています。化粧品本体の価格よりイメージづくりに使われる金額の方が大きいのです。その分はご自身が「美しくなった」という夢を買ったと思えば安いかも知れませんが、アトピー対応の化粧品に「美しくなった」の夢より「肌を上手にコントロール」できるという確証が必要です。身にあった化粧品選びをしてください。

化粧品に関して

アトピー性皮膚炎の患者さんである前に美にあこがれる女性のひとりですから、化粧を否定してはいけません。多くの化粧品の中からご自身にあったものを選んでください。とくに「アトピー用という表示」は法律上できませんので選ぶときに迷います。また皮膚疾病であるアトピー性皮膚炎が良くなればそれは医薬品ですから、化粧品の範疇を超えています。化粧品の役割とお薬の役割は混同しないようにして下さい。なお、医師の診察を受ける際は化粧を落としておいてください。

新しく化粧品を使ったり変えるときは必ずパッチテストをしてください

  • 先ずサンプルをもらう。
  • ガーゼつきの伴創膏(バンドエイドなど)にサンプルを少量含ませて上腕部内側に貼ってください。
  • 48時間(二日間)、経過を見てください。それまでにヒリヒリ感や熱っぽくなった場合はパッチを外してください。
  • 丘疹や水泡が出ている場合は必ず専門医に診てもらってください。その化粧品は使えません。
  • 48時間変化がなければ安心ですが念のためもう一度貼りなおして72時間(三日間)の経過もみてください。
  • パッチテストで反応がなければその化粧品はつかえます。
  • 化粧品に限らずシャンプーやリンスにも応用してください。

金属アレルゲン
アトピー性皮膚炎の方にはアクセサリーは避けてもらいたいもの。ピアスもしない方がいいようです。金属アレルギーの多くは「クロムめっき」と「ニッケルめっき」のもので金銀など貴金属になるほど影響は少なくなります。金属ではありませんが皮革製品はナメシ工程の残留薬剤が影響します。
腕時計の皮バンドにアレルギー反応がおこるケースもあります。金属アレルギーで見過ごされがちなのが歯科分野での金属補填材です。クラウンやブリッジに保健診療が適用される「アマルガム」の場合はアレルギーとなる場合があるようですが、最近では代替素材が使用されだしています。ただ10年15年と古くなった詰め物(アマルガム)が溶出するケースもあるようです。

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