日本アトピー協会は、アトピー性皮膚炎およびアレルギー諸疾患に対して、安心と安全、そして快適と向上を目指す人々の暖かい誠意に基づき組織された団体です。

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アトピーの治療

心理的要素

世間全体が多忙化し、若い方々は情報化の波に翻弄され「ゆとり」の時間を持つことがのぞめなく、また児童学童ですら詰め込み教育を強いられています。
このような社会環境ではストレスが蓄積し、心の安定が難しくなってきているようです。
親の庇護のもとから受験や就職を経て社会の荒波の中に、文字通り放り出される方々に発症が多いのは、やはり心理的な圧迫に体調が崩れ、そのひずみが発症の引き金となっていると云われています。

心理的要因

遺伝要素、環境要素だけでもアレルギーになりますが
最近では受験や進学、就職、転勤、失恋といった
心理的なストレスでアトピーになるケースが増えています。
過去に受けた心のキズが思い出されそれが引き金となって症状が表れることもあり、
心理的要因が大きく影響しているとの説が有力です。

ストレスの影響

圧迫や脅迫、身に差し迫った危険を感じたとき、アドレナリンが盛んに分泌され動悸が高まって身体は「戦闘態勢」に入ります。ストレスがかかった状態ですがこのときに痒みを伴うことが多いとされています。危機が去ると平静に戻りますが多忙な現代生活ではつねに何らかのストレスに晒された状態がつづき、絶え間なく痒さがつづくことになります。
思春期にアトピーを発症するのは受験や進級、進学、交友関係の構築など幼児期や学童期とは比較にならないほどの重圧となって心身のバランスが崩れるからで、ストレスを避ける知恵や工夫が望まれますが具体的な良策が見つからず厄介な問題です。

トラウマの影響

心の傷痕と云われているトラウマは、普段は潜在意識の中に隠れていますが何かの拍子に脳裏によみがえり、これは「フラッシュ・バック」といわれていますが病気の引き金となるとされています。トラウマは幼児期にショッキングな事件に出会ったとか、肉親の不幸とか、あるいは学童期にいじめにあったといった苦痛が心に傷跡として残るもので、これを取り去ることはなかなか難しいようです。アトピーがひどいときに担当医や心療内科の医師、またカウンセラーに話すことでトラウマから解放されアトピーの症状が改善されると云われています。

母親依存の影響

過去には、アトピーは「母原病」の要素があるとも言われていました。とくに学童期から思春期にかけては自我が確立され他からの干渉を極度に嫌います。また心が揺れ動いている時期でもあり、かばいだてする母親の存在が嬉しくもあり疎ましくもあるという複雑な心理状態となって重圧がかかります。
さりげない態度で接するのは難しいことですが、ときには見てみぬふりをすることも必要です。過干渉から逃れたいということで引きこもりになるとも云われています。

深刻な事態を招かない前に

心理的な要因はおおむね以上の三つですがアトピー性皮膚炎では治癒の見通しがつかない、あるいは容貌への影響など深刻な悩みを抱えていて、これが重圧となってさまざまな精神科領域の「病気」を引き起こすケースが多くあります。

引きこもり

アトピー患者であれば一度は自分の殻に閉じこもって他者とは没交渉になるようです。
引きこもりは社会問題にもなっていますが母親の過干渉を拒みながら、それでいてかまって欲しいということで家を飛び出すのではなく、家族の目線の届く範囲内で閉じこもります。会話を拒み顔をあわせることも忌避するケースが多いようですが家族に保護されているという「傘の下」でしか行動ができず、家出をする度胸はまったくありません。
家族が寝静まったあとでこっそり冷蔵庫を開けたりキッチンを物色し空腹を満たすといったケースをよく聞きますが、こんな状態が異常ということを本人に自覚させ強制的に精神科医の診断を受けさせる必要があります。引きこもりは社会的な損失です。

家庭内暴力

引きこもりは時として家庭内暴力に移行します。家族以外の他者に危害を加えることはまれで暴力の対象はつねに家族に限定、とくに母親に辛く当たるケースがもっとも多く、ものを投げつける。殴る蹴る噛み付くなど手の施しようがなく、最終的には警察の介入が必要となるケースも多いようです。また暴力の行き着く先は自殺という正反対に自己を責める事態もあって、これは自制ができない自己への嫌悪感が働くからとも云われています。
この段階に至るまで放置せず、早い段階で身内で対策をこうじ、然るべき行政窓口に相談することが望まれます。

リストカット

アトピーを苦に自殺という記事がときどき新聞報道されます。思いつめた結果の選択でしょうが、幾つかの兆候のあることは専門家が指摘しています。そのひとつがカッターナイフなどで手首を傷つける「リストカット」。
場合によっては手首の動脈を切ってしまって死に至るケースもあるようです。リストカットは女性患者に多く直後に誰かに助けてもらえるという前提条件があって行われます。誰も助けに来れない山の中とかでは、まずリストカットはしません。おおむね家族が在宅している自室で行われ、手首を傷つけてのちに誰かに見てもらったり助けられたりし関心を引こうとします。しかし一歩間違うとかなり危険な行為ですから、家族の方はつねに手首に注意して傷がないかどうかを確かめるようにしてください。

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